「飽き」と「刺激」を超えるのは、企画+展開力のみ!
皆さんは、自らの商品・サービスを見直す時、何から考え始めますか?
「もっと売れるには、何を使えばいいかな。」
「原価を考えて、料金設定はちゃんとできているかな。」
などなど、抽象的な疑問から具体的な悩みまで多種多様です。
私自身、モーハチが提供する機能やサービスへのアイデアは、尽きることなくあります。
実現可能な案から、不可能と思い込んでいる事項など…、頭の中がパンクしそうになります。
そんな中、私は常に気をつけている点があります。それは「刺激」をランダムに打つことはしない!…です。
Facebookは、最初は本当に最高だった
簡単な例を言えば、Facebookです。
私は、2008年にイギリス人の友人に誘われて使い始めました。
あの時の新鮮さと素晴らしさに感動したことは、今も記憶に残っています。
…が、少し経った時、頭に「これ、Mixiと同じで皆飽きるな。」とよぎりました。
今思えば、当時のFacebookはシンプルな構造で、ルールも明快でした。だからこそ、使いやすかった!
そこからFbならではの「グループ」が、より新しい人とのつながりを構築できました。
例えば、同姓同名のFbページ。今までに世間の目に留まらなかった難病への支援をする機関のアピールや寄付などなど。
Fbが決して(広告も含め)人を煽ることなく、自然発生+人と人の化学反応が至るところで起き、今までの「同窓会サイト」とは別物でした。
しかし!Fb長期政権が続くことはなく、様々な外部サービスが生まれてきました。
それが、ツイッターやインスタグラムです。
類似するサービスは、アメリカ本土には驚くほどありますが、日本では火が付きませんでした。
例の、音声を配信して人を集める…サービスです。(Podcastの進化版)
なぜ、人は飽きるのか? 一概に、この問いに関して一つの答えにたどり着くことは難しいです。
分かっていることは、「いつかは人はやっぱり飽きてしまい、補うように別の刺激物が生まれ、人は移っていく」ということです。
現在のFbは、迷走をしてたどり着いたのが「Meta」です。(この内容は、別途取り上げます。)
いいねボタンを増やし、YouTubeのような「Bad=低評価」ボタンは採用せず、Meta Businessと命名してマーケティング機能を搭載しました。
「人と人がつながるサイト」は、企業組織が肥大化してデータの取り扱いに規制がかかり、運営を継続していくためには、ユーザー確保が先決となり、徐々に「余計な刺激物」を投入していきます。
今では、ストーリーズを搭載し、インスタやTikTokと類似した機能がありますが、日本ではいまいち人気が出ませんでした。
「飽きないように、あいた穴をふさぐように」機能を追加してしまう
「人は、慣れてしまい、飽きてしまう」ことを前提に動いている以上、永く愛される商品・サービスを開発することを「どこかでやめてしまったのではないか」という考えに辿り着きます。
北関東にあった「鬼怒川温泉」。
若者離れに加えて高齢化が進んでしまい、廃れてしまう地方の商店街。
これらすべては、誰でもない「消費者=全員」で創り上げた「飽き」と「刺激」の遺産です。
そんな中で、現在起きている「本気のIターン」や「週末田舎暮らし」、地方で自然を味わえる「戸建てホテル」サービスといった新しいサービス。
若者が真剣にアイデアを練り、それらを企業や金融系機関の支援を軸に、圧倒的で面白い企画力で新サービスが産声をあげています。
いいです、いいんですよ…。でも私が思うのは、「いつか飽きるよ。人が来なくなったら、その時はどうするの?」
そうです、そんなことは全く関係なく、だめになれば荒らしたまま去っていきます。
つまり重要なのは、先々を見通せる千里眼に近い「先見性」を兼ね備えた人が描く「展開力」なのです。
そこに愛がなければ、金儲けだけできれば良いという、寂しい結果しか残りません。
SONYのカメラ機能は、「道筋=計画」がちゃんとあった
想いが強く、飽きと刺激を超える最も良い例は、SONYのスマホ(Xperia)と一眼レフです。
約25年前、SONYがデジタルカメラの市場に参入した際、既存企業の多くが「いくら天下のSONYがカメラ作っても、老舗のカメラ製造企業には勝てない」と考えられていました。
その頃から、フィルムカメラ市場は小さくなっていましたが、「消え去ることはない」と思い込んでいた老舗企業たち。
SONYは様々な批判を受けながらも、品質を高め機能を向上した結果、今では映画撮影にまで採用されるほどです。(TOP GUN・マーヴェリック)
Xperiaを愛用する専門家は多く、そういったプロの意見を積極的に取り入れ、真摯に受け止め、製品化してきました。
スマホ市場は、ここ数年比較的安価な機器に押されてきましたが、SONYが継続できているのも、よりBetterな製品を完成させて伸ばす「展開力」が備わっていたといえます。
商品・サービスについて考える時、最初の第一歩は「2歩さがって、3歩進む」行動計画が必須
どんなに素晴らしい商品・サービスを創り上げても、必ず不満や批判は生まれてきます。
さらには、売れると分かれば、人は「自分でもできる」と安直に群がります。YouTubeが良い例です。
これまで「争うべき相手」が見えやすかったのが、ネットのおかげで「業界に関係なく、ほぼ全員が競争相手」になった今日この頃。
そんな荒波に立ち向かうためには、「本当にこの商品・サービスは、必要とされているのか。」を見直すべきです。
「これがいいから売る!」はめっちゃ大切です!しかし、売れないと「言葉の魔術使って、いかに注目させるのか」に集中し始めます。
そんな「ものはいいよう」に陥らないためにも、2歩下がって自社の商品・サービスの不備・不足を客観的に見つめ直し、修成すべきです。
数年前、一口で食べれるゼリー状の食品が「喉につまってしまう」という事案が報告され、一時期販売停止になりました。
そこから「どうすれば、このような事故がおきないのか」を必死に模索して、新しい形が生まれたそうです。
その際に大切にされたのは、「ユーザーの批判の声を、全部集める」ことだったと聞いています。
この行動が「2歩下がる」ことになり、そこからアイデアを出していくのが「展開力」へとつながっていきます。
皆様のWebライフが、より美しいものになることを願い…。
##シーフー
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元記事:コチラ