松本人志さんがもつ「力」

松本人志さんがもつ「力」

 

このネタは、Webと関係ないように見えて、実は結構学びのあることだと判断したので、取り上げます。

私自身、松本人志さんの大ファンだということは前提に書き記します。それでも、公平性を保つためにも、誰かに肩入れするような発言は、絶対に控えます。

今回の件がどのようにWebに関係するのか、「Webの力の本質」を知るために掘り下げていくことが目的です。
 

局所的な情報が誤情報へ

松本人志さんの第1回目の公判が始まる前から、メディアは煽るかのように取り上げ、法的知識があるとは思えないコメンテーターに誤解を招く可能性のある発言をさせた(もしくは誘導した)こともあり、特にXでネット民から「かなり厳しくきつい言葉」が並んだのは、皆さんもご存じでしょう。

Webの世界から観れば、週刊文集が「Webでの拡散>雑誌の販売爆増」を予測したうえで動いているのは、明白です。「読まれてなんぼ、読まれなければもうからない」で考えれば、当然の売り方・出し方なのでしょう。

これが、昭和の名残…、遺産なのかもしれませんね。

今回の件は、人の奥深いプライバシーに関わる内容であり、真実相当性だという言葉がいたずらに躍ったとしても、受け手側は、「興味はないけど、目に入ったから読んでおく」「文脈も知らず、切り取られた言葉だけを読んでおく」が結果として、書き手側の売上を伸ばした結果となりました。

人の不幸は蜜の味…、望ましくないが欲しがるんですよね。

約30年前、某宗教団体が大規模な事件を起こした際、一部メディアは「売上爆増目的」で取材範囲を広げ、全く関係のない団体や人々まで「あること、ないこと」を書き続け、多くの方々を傷つけてしまったのです。

その一つに、この団体が後に名付けた名称が、北海道にある既存の食品関係会社と同じことから、資金提供があっただとか、肉の質を問うデマにも近い誤情報が錯綜しました。

今の時代でいう「フェイクニュース」に近い状態です。

全ては売上のために、局所的な情報の精査をせずに「主観的な考えを付け加えて、本当のように伝える」ことで、価値の有無に関わらず情報が乱発射してしまう結果を引き起こしてしまいます。

やがて(という最初から)取り上げられるのが、「倫理観」や「一般常識」という解決できない言葉が出てきてしまいます…。
 

解決の道は、殆どない

今でも同じかもしれませんが、私が大学生の頃、期末テストになると「テスト情報」が出回ります。私は運良くかなりの情報を多く握っていたので、当時は有名人になり、「情報交換」を持ちかける人間が周囲に激増しました。

その言い寄ってきた80%近くの人間は、「自分で創り上げたか、ガセネタを掴まされた」人達でした。無論、こちらが絶対に損しないように交渉しましたw

このような真実性や情報の価値を測れない状況のなかで、「どう思いますか?」という質問は、愚問であり、相当な話芸がなければ対処できません。

ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん程の持論展開力を持っている方でも、その後のネット民からの言葉に対応しなければならないくらい、ネット民は「発言の自由」、「表現の自由」を掲げて言葉を投げられます。

松本人志さんがもつ「力」
 

これを「自由をはき違えている」というのは、少し乱暴な気がします。

では、どうすればこのような事態を防ぐことができるのか。

例えば、真実をありのまま話せば良いのか。 >逆に疑われる

例えば、何も語らず「ほとぼりが冷めるまで待つ」のか。 >憶測が憶測をよぶ

ほな、どないすんねん! >ないんですよ、答えが。

何千万人といるネット民全員の総意を得ることなんて、政治でも無理です。だからこそ、政治家は国民の野次や文句を(半永久的に)放置するのです。=お家芸

しかしネットは、放置すればもっと叩かれ、何か言えば揚げ足取りをされちゃいます!

やがて、ネット民を放置すると「人の無い所に煙が…」たっちゃいます。
 

Webの力をなめたら、あかんぜよ!

先日ある事案を聞き驚きましたが、ある会社の商品についてネット上の誹謗中傷がひどく、その会社が弁護士を通して解決しますとSNSで明言すると、その翌日に両親とともに中学生が謝罪の申出に来社したそうです…。

「いや~。そんなん、たまたまやろ?」

いえいえ、この手の事案はかなり増えているそうです…。

つまりは…、現在のWeb(特定の場所ですが)では、「情報価値を持つ側」ではなく、「どこからか創り上げてしまう情報価値を持つ側」が強く発信して「普段溜め込んだ不満を、簡単に発信できる言葉で解消する」…、まさに炎上商法が非常に簡単に誰でも使える世の中になった、と言えます。

一度は観られたことがあるかと思いますが、ネット民からの誹謗中傷を受けた方が、「言葉は人の命を奪うことができる」という内容…。

それを分かっていて、日本で最も利用者が多いYahooのニュースで、「ネット民の声は…」といって、全体の1%にも満たない言葉を切り取り、あたかも「民衆の総意」のようにニュース内容の一部として記載してしまいます。

付け加えれば、ニュース記事内に「賛否両論」と書けば何でも載せてもいいと勘違いしている傾向にあるのでは? う~む、それなら取材する必要もなく、主観で書けばええやん?になりますよね?

このように、Webでの情報の価値を無くしている、もしくは不安定にしているのは、実は私たちであり、私たちの行動ひとつで大きく変わる…のに、放置してしまっています。

Webの力、本当になめていたら、もっとひどいことになります。
 

松本人志さんは、やはり凄い

ここまでの内容を読んで頂いたうえで、今回の松本人志さんの件を皆さんはどう感じているでしょうか。

つまりは、どこに「価値があって、情報が流れ、拡散し、乱立してしまったのか」が重要なのです。

松本人志さんがもつ「力」
 

観る角度で、全く違った景色に見えてしまう。

ドラえもんの道具に、ありましたねw

たとえテレビに出ていなくとも、ことあるごとに「松本人志さん」と取り上げられるということは、これまでの40年で培ったブランド力があり、それは各方面へと影響を与えています。

私は、田村淳さんとかなり似た意見をもっているように感じます。

本当に罪を償うようなことがあったのであれば、償えば良い。

罪がないのに嘘で傷つけられたなら、相手と真実を追い求めて戦えば良い。

物事をややこしく観ても、面倒なだけです。

おもろいもんは、おもろい。それだけでいいですよね? 松本人志さん。

そんなシンプルさを追い求めれなくなった、それがWebの力の怖さでしょう。

皆様のWebライフが、より美しいものになることを願って…。

##シーフー

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元記事:コチラ