「Webの多様性」って、なによ?

「Webの多様性」って、なによ?

「Webの多様性」って、なによ?

「世界を肌で感じてこい!」

合計17年間の海外生活のなかで、何度かこのフレーズが頭をよぎりました。

10代の頃、親元を離れお金以外は全て自分で管理・決断しなければならない環境下におかれ、全て手探りの状態で挑み続けました。

自分の価値観なんて殆ど形成されていないなかで戦ったあの時の自分を振り返り、その後も世界の空気を感じた私が今想うことは…、

「何の役に立つかは分からないけど、やっぱり見ておいたほうがいいかな。」です。

数日の旅行で何が分かるのか、分かったようなことを言わないで…、と今でも思います。

単に他国の生活水準だけでなく、宗教や政治への思想を知ると「ホンマに、仲良くできるの?」と思う時がありました。
 

見えない壁で囲まれたネット包囲網

EUでWebサイト運営をしていると必ず出てくる「GDPR」

 

 

日本でいうところの個人情報保護法であり、EUのWebサイトの多くは、必ずCookieの取扱についての文言が必ず出ます。(出さないとアウト!)

無論、アメリカや南米、アジアにもこの流れはあり、大まかな趣旨を理解したとしても、実際に何かが大きな問題が起きるまではあまりちゃんと触れられることはありません。この手の法は「まずもって大手に楔を打っておく」…、最初の第一歩です。

様々な国々の人たちと、多種多様な方法で交流を深めることができる…のがネットであり、そこに行かずとも情報を得ることができるので、「行く必要がない」となりますが、見えない壁で囲まれているがゆえに、望ましくない方向の情報や知識が植え付けられてしまうこともあります。

実際に2013年に、フランス・パリで起きた事件で、「ネットを通じて、政府の思想が私たちの生活を崩す恐れがあるので、成敗したいと考えた。」と10代の青年が行政機関の職員数名に危害を加えました。

この事件は、本来国民に理解を得たうえで制定された法であったにも関わらず、うわべだけがネットで伝わり、様々な憶測を呼び起きてしまった…、ネットは気をつけないとね!と大人たちが簡単に片付けてしまいすぐに忘れ去られた問題ありの一件です。

「ネットの使い方」は紙一重

私は仕事柄、2019年から何人かのロシア人とウクライナ人のエンジニア・プログラマーと交流を深めていました。彼らから聞いた話で印象的だったのが、数年前の未曽有の天災のなか、両国の国境近くの町で何百人の老人が自由に動くことができず困っていると聞くと、両国の若者たちがアイデアを出し合い、支援活動を「途切れないようにする方法」を考え動いたと聞きました。

その後、両国はいがみ合うことになり…、ロシア人とは連絡が実質遮断、ウクライナ人は戦闘地に向かったとの連絡が別ルートで入ってきました。

昨年、その中の一人と連絡が取れて「どう?」と尋ねると…、
 

「Webの多様性」って、なによ?
友人

ネットで騒がれているほどではないよ。
僕が住んでいる西側は、影響は少ない。
もちろん東側は大変だけど、
元々ロシア側と交流が深い人も多いし、
同じ国と言われても、東側とは
宗教観の違いが大きいから、
あまり交流しないようにもしてたし。

 

そこで、私は日本でのウクライナ情勢についての報道について話すと…、

 

「Webの多様性」って、なによ?
友人

政府の情報操作だね。(=印象操作)
ネットを巧みに使うことで、ロシアのような
大国から痛い目にあっている、皆さん
助けて~~と訴えている可能性は高いよ。
実際、何人かの政府の情報担当の上官は、
(ウクライナネット界ではかなり有名な)
やり手のアナリストだからね。

 

百聞は一見に如かず、ですね

フランス・パリで起きた2015年の同時多発襲撃事件は、市民の生活基盤を変えました…。

というのは、日本の報道内容です。全く違いました!

事件から2日後には、政府から「このような事件に屈することなく、私たちは前を向いて歩くのみ」と声明が出され、普段通りの生活がまた流れていました。

 

では、Webの多様性は、どないなん?

上記、全てにおいて殆どの日本人は「興味はあまりないけど、そんなことあったね~。」くらいです。

「Webの多様性」って、なによ? 

しかし埼玉県川口市に増えているクルド人の方々の問題・課題はまさに「Webでどう伝えていくかで流れが変わる、日本人の多様性を映し出す内容」と言えます。
ダイバーシティー(多様性)を掲げるのであれば、移民を受け入れ共存を目指していかなければなりません。

実際、労働力低下の歯止めとして外国人研修生の受け入れをしています。

一方で、イスラム教の「土葬」については、今までの日本の歴史に触れて「嫌なら出ていけ」と訴える人もいれば、「助けるべき」と人道的視点で活動される人もいます。

人間皆平等…と、言っておきながら、どこかで外国人の方々を「一括りにして捉えてしまう」傾向にあります。

様々な事柄が複合的に絡み合い、解決の糸口が見つからないなか、「多様性」という言葉だけが独り歩きしてしまい、ネットで浸透させたもん勝ちになって、X(旧ツイッター)では「見慣れない文字」と脳を刺激する動画がどんどん流れるようになっています。

今日の政治と同じで、「何をしたいの?」「なんでそうするの?」という声は無視して、GDPRのような立派にみえる法だけを創り上げ、多様性とはほど遠い、息苦しいネット環境が出来上がってしまうような気がしてなりません!

皆様のWebライフが、より美しいものになることを願って…。

##シーフー

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元記事:コチラ