低価値が喜ばれる時代?

低価値が喜ばれる時代?

低価値が喜ばれる時代?

どんどん高くなるAnkerの商品群

Amazonでの購入履歴を辿ると、私が初めてAnkerの商品を購入したのが、2018年でした。
 

 

それまで、目にするけど「聞いたことがないメーカーだからな~。」っと手を出していませんでした。

この手の商品は、2014年頃からAmazonに多く出てきた時でもあり、私が滞在していたフランスではeBayでも強く、Ankerの名が様々なショッピングサイトで徐々に浸透してきていたのは確かです。

当時モバイル関連商品を購入するにあたり、Ankerの商品の購入決定打は「米国AppleのMFi認証商品」の文言でした。

たしかに、(今でも)認証を受けていない他の商品の寿命は短く、Amazonでは低評価でした。

その流れも受けてか、Ankerは常にAmazonでも上位に表示・ランクインすることが増えてきていました。

それでも、人気が出てくると「米国AppleのMFi認証を受けたわりには、iPhoneの充電ができないので使えない!」といった文言が増え始めました。

ちなみに、フランスAmazonでの評価は、日本とは異なり明らかな「釣り」や「さくら」は少ないです。

気づけば、Ankerは大企業へと成長し、今ではAnkerのモバイルバッテリーはかなり良いとの評判を受けるようになりました。…が、それに伴い商品価格が徐々に上がっていき、「ちょっと高すぎないかな。」といったユーザーの声が、ここ数年増えてきているのも事実です。

「信頼を買う」からこそ、価格が上がる。iPhoneも同じです。

ご存じの通り日本では、徐々にiPhoneユーザーは減少傾向にあり、2台目(例:会社用)として中古を使われる方が驚くほど増えています。

因みに、フランスでは元々iPhoneユーザーは少なく、サムソンが圧倒的に強いです。(既に2016年頃から…)

Alibabaを抜いたTemu

世界に大きな旋風を起こした、Alibaba。世界のネットショッピングの「取引量」の概念をひっくり返し、瞬く間にクライドや暗号資産などのサービスを展開していることから、一時期は「ネット界のアジアの王様」という地位まで登りつめました。

しかし経営者の交代や、クラウドサービスでの問題が断続的に続いたことから、徐々に力を弱めていきました。

ヨーロッパでは、2017~2020年までのクラウドサービスの開発・テスト・販売では圧倒的にAlibabaが採用されており、GoogleやAWSは「高いだけで、エラーが多すぎる」と完全に流れを変えて瞬間をみました。

今や時代を作っているのは、Temuです。販売価格の破壊から始まり、取引量を制限することなく、「とにかく、売って売って売りまくれ」という何十年も前のスーパーのたたき売りに似た構造で注目を浴びています。

しかし…、今後本当にこういったモノが王道を歩いても良いのでしょうか?

日本は信頼されるが、買われない

「正直、日本製は信頼性が高いが、高価格で手が出せない。」

SONYやレクサスなどの評価について、フランス人に問いかけた際の声です。

ボストンの地下鉄、インドネシアの高速鉄道…、挙げればきりがないほど出てくる「日本のものが選ばれない」現象。
 

 

結果どうなった? 安価な製品・サービスを選んだことで、後からかかるリスクや費用が膨大になってしまっています。

これって、以下の記事につながっているお話ですよ…ね?
 

 

フランス大手の電化製品の量販店で務める友人に、「実際、テレビはどこのが売れてるの?」と尋ねると…、

 

低価値が喜ばれる時代?
友人

最初は、お客は日本製、特にSONYの性能に
ついて聞いてくるよ。
でも、結局殆どの人がサムソン製を買うね。
だって、42インチで€600(当時78,000円)
も違えば、安いほうを選ぶよ。

低価値が喜ばれる時代?
モーハチ

だったら、君ならどっちを買う?

低価値が喜ばれる時代?
友人

簡単な話だよ。お金があれば、
もちろんSONYを買うよ。
でも、皆と同じで『ちょっと性能が下がっても、
安いほうを買う。
要は、綺麗に観れればいい。』って考えるから、
サムソンを買うね。

 

この会話にどこか寂しさを感じた私は、その後何年もかけて、イギリス・デンマーク・フィンランド・スペイン・イタリア・エクアドル・エストニア・セルビア・インド・ドイツ・ポーランド・ベルギーの方々にも同じ質問を投げかけた。

答えは…、フランス人の友人と殆ど似た答えだった。

むしろ、「SONY一択だね!」は一人もいなかったっす…。

つまるところ、価格という強い変数が「多少機能が劣っても=低価値」を補い、その後の製品寿命やアフターサービスなど「長期的な視野」を持つことは殆どない、という結論になってしまうのが寂しいっす!

 

EIZOは、フランスでも強かった

私は、約25年間EIZO(ナナオ)を使い続けています。理由は、「目にめっさ優しく、他のディスプレイと比べて不具合が圧倒的に少なく、サポートが手厚い」からです。

 

 

無論、自身のマルチディスプレイや家族のPC、他の会社のモニター、お客様のモニターなど色々をふれる機会がありました。

ドット抜けからにじみ、変色現象など多くの不具合をみてきましたが、私自身はEIZOでこのような経験はありません。

フランスでは、(殆どの企業で共通)「サポートはあってないようなもの」が原則であり、掃除機や洗濯機など「修理前の相談」さえ皆無でした。

しかし、EIZOのフランス支店は、かなり手際が良く、リモコン付きのモニターの修理(リモコンの電波を受け取らない)に2週間で戻してくれました。

しかも!代替のモニターは必要かと聞かれ、「ホンマにフランスですか?」と聞き返してしまいましたw (返答:「私は、フランス人ですよw」)

医療関係に務めているゲーム大好きフランス人にこの話をすると…、

 

低価値が喜ばれる時代?
友人

大きな病院に限るけど、モニターの殆どは
EIZOだよ。綺麗だし、
劣化しないし、長持ちするし。

低価値が喜ばれる時代?
モーハチ

そうなんだ!それは、嬉しいね~。
っで、君のPCモニターはEIZO?

低価値が喜ばれる時代?
友人

欲しいけど、買えないよ。
安いモニターを使ってるよ。

 

数年後、彼はそれまで欲しかったASUSの高級モニターを購入したが、1年も経たないうちにドット抜けが激しくなり、サポートに問い合わせたが交換してもらえず…。

はぁ…、EIZOにしておけば…。

 

予算制約線超えは×=安くてもいいもんはある

このお話は、「お金があれば、ええもん買うわ!」となりがちです。

そうではなくて、「良いもの、価格にあうもの、人々の心を喜ばせるもの」の見極めができない、もしくは「消費者の目」が育っていないのだと感じてしまいます。

100均では、かなり良い商品が売られていますよね?

でも、心のどこかで「100円だからね、ダメになったら買い替えればいい。」と思っていませんか?

これが、「価値が低いものが喜ばれる」現象をさらに引き上げてしまっています。

 

似合わない高級ブランドを身に纏いたがるアジア人

ヨーロッパ勢が、口を揃えていう言葉です。

「アジア人は、全くファッションセンスがないうえに、全く似合っていないバッグを持ち歩いて、お金を持っている感しか出していない。」

結局のところ自己満足なので、何を言われようがその人の勝手です。

低価値が喜ばれる時代?

しかし、そこに「品位」が感じられない以上、やっぱり「がちゃがちゃしている」と感じてしまい、「せっかくええもん作れる人種やのにな~。」と思ってしまいます。

 

 

「価値」=> 絶対的と相対的のバランス

Webでも、同じようなことが言えます。(Webのサブスク…)

 

 

私も価値を下げない様、Web制作に真正面から向き合い、よりBetterを目指して皆様の笑顔と出会えるよう邁進します!

皆様のWebライフが、より美しいものになることを願って…。

##シーフー

#モードエイト #安かろうは悪かろう #品位 #いいものが使われるには時間が必要

 

#Mode8 #mode8jp
元記事:コチラ